運気について。「平均回帰の法則」を知っとくと便利かも

2016年1月24日ライフスタイル

皆さんは「平均回帰の法則」というコトバをご存じでしょーか。

これは心理学のコトバです。

良いことも悪いことも続かない。
ロングスパンでモノゴトを見ると良い時も悪い時も長くは続かず「平均的な領域」に近づいていく現象のことをいいます。
これ、運気のリズムをチェックする時に見逃せないポイントだったりします。

内緒ですが、占いのトークにも使われている理論でして。。。

というのも、ツイてる時、その反対に何をやってもツイてない時という期間はずっと続くことはない。。。それを前提に、「現況とは反対のことを言う」わけです。

つまり、何をやってもダメな最中の人には「そろそろ運気が上向いていきますよ」
ツイてる人には「良い時はそう長くは続かない。ガツンと落ちる時がそろそろくるから・・・」

などと。

ロングスパンで見ると、人の運気は上る時もあれば下がる時もある。ずっと上昇、ずっと下降、ずっと同じということはありえない。

いずれにしてもいつかは平均的な領域に落ち着くというものです。

※ただし、平均回帰の理論は最終的に「平均的なところに落ち着く」ものではありません。

こんな話があります。

メジャーリーグから日本の野球界(渡米前に所属していた古巣の球団)に復帰した野球選手Kがいます。
年俸も高く、開幕前からその復帰ストーリーが報じられ「義に篤い人物」と大きな話題になり、活躍が期待されました。

本人も古巣で成果を上げることに意欲的で、充分に身体のコンディションをととのえていたのですが・・・。
結果は、前評判ほど奮わず、タイトルにも無縁。

これはK選手の実力が帰国後に伴わなかったわけではなく「平均回帰」の現象と思いました。

復帰が大きな話題となり運も最高潮で、試合にもそれが生きるはず、、、とファンは思ったでしょうが、皆が期待したような活躍はほとんど見られなかったということは、実力(運)が彼の平均値に落ち着いたのだと思います。

ある意味、絶好調の時は運勢に「偏り」があるともいえます。
この偏りを正すため、無意識のうちに多くのヒトはその逆方向の結果を出してしまい、「平均へ戻って」しまうのです。

けれど、なかにはこの平均回帰を熟知し、操れるバケモノのようなヒトもいるのも事実。
イチローとか、私の好きな女子レスリングの吉田沙保里選手はこのタイプかも。

前述のK選手は、メジャーで活躍するほどのだから野心も実力も折り紙つきですが、復帰ストーリーがあまりにも劇的に報道され、ファンも「義理」や「人情」という側面に心酔しすぎたようで、それが「平均回帰」に導いたような気がしなくてもないです。

「確乎不抜」(かっこふばつ)という四字熟語があります。
意志が明確で、物事に動じないという意味ですが、平均回帰の法則を知っておくと、自分の運の良し悪しを一喜一憂することなく、冷静に考えられ、確乎不抜に生きられるような気がします。