はっさくが出まわる春に作りたい「はっさく胡椒」

2016年4月9日食べもの

今が旬の八朔(はっさく)。
先日、たくさんいただいたので、フツーに食べていました。
が、食べ過ぎると飽きてくるのがヒトの性。

何か保存食を作れないかしら? そこで、はっさくのジャムのピールを作ることにしました。
その時、レシピを探していた時に知ったのが「はっさく胡椒」。皮を使って作れることがわかりました。

大分名産の柚子胡椒も柚子の皮を使うし、同じ柑橘系の仲間だから、はっさくの皮を使うとあんな味になりそーだ、と想像がつく。

で、アタマで考えるより行動でしょ、と作ってみることに。

1.はっさくを3つ、丸ごと、重曹をとかした水につけておく。30分以上

2.皮をピーラーでむく(下の写真)

3.赤唐辛子(フレッシュ)1つ、塩、はっさくの実(果汁だけでもOK)4分の1コをミルにかける。

皮はすりおろしも可能ですが、時間がかかりそうなのでピーラーを使いました。

imageはっさく胡椒1_R

出来上がりは太陽のようなオレンジ色のペーストに。
あのはっさく独特の苦み、そして唐辛子の辛味が溶け合い、口の中はプチな炎を噴くようにヒリヒリしますが、なかなか爽やかな風味です。
ただ柑橘系の皮のエグみもあり、それがニガテなヒトもいるかもしれません。

胡椒といえば、黒や白の胡椒(ペッパー)の印象が強いですが、実は九州の一部地域では「唐辛子」のことをいうのだそう。

汁物に入れてもよいし、パスタやラーメンなどの麺類にトッピングするのもアリ。
この前は市販のサンドイッチの具(ハムや卵)に使ってみたら、爽快な辛味がそえられ、なかなかイケました。

はっさくという名前がついたのは1886年(明治19年)で、八朔(陰暦の8月1日、1日=朔日)の頃から食べたことから。
江戸時代末期に尾道市因島田熊町(旧因島市)の浄土寺ではっさくの原木が発見されています。
因島でも栽培されていますが、現在、生産量の7割は和歌山県です。

こどもの頃ははっさくの苦味がニガテで敬遠していていましたが、年齢も重ねて、酸いも甘いも苦いもかみしめられるようになったのでしょうか。(ああ、年輪って人を変えるのね・・・)
4月になると、まっさきにはっさくを食すことで春を感じてしまうこの頃。

これは残った皮のオレンジピール
imageオレンジピール_R

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