ナニワの商人に伝わる「夏の蛤(ハマグリ)」とは?
上の写真、何のてんぷらでしょう?
実は蛤(ハマグリ)を殻ごと揚げています。
ハマグリはお酒好きのサラリーマンが愛するシジミ同様、血圧やコレステロールを下げて、肝機能を高めるタウリンが豊富含まれています。
もちろん、生活習慣病の予防に効果も。
シジミやアサリに比べると、少し値がはるハマグリですが、そのお味は格別。
ふっくらとした身をお口の中に入れた途端、その美味にとらわれて、しばらく瞑目してしまうでしょう。
あるいは昇天か!
ハマグリからはよいおダシが染み出すので、お吸い物に重宝されますが、殻ごと揚げるとはなんと素晴らしい発想!
これを考案した人の料理センスは素晴らしい!
ところで、ハマグリは春の季語として用いられます。
昔から、ひな祭りが「ハマグリの食べ納め」といわれるように、冬から春先が旬です。
ひな祭りにはハマグリを食べる習わしが昔から伝えられていますが、それは2枚貝で貝が「合わさる」ことから和合を意味し、女子に良縁を運ぶといわれているから。
加えて「旬のものをいただく」ことが由来しているワケですね。
そろそろ笹に願いごとをつける七夕を迎えます。
ハマグリは「桃の節句」だけでなく、七夕にも良縁を願っていただく…といいたいところですが、「夏のハマグリは犬も食わぬ」が通説です。
これは「夏のハマグリは味が落ちている」という意味です。
つまり、夏のハマグリは「身腐って、貝腐らん」(見くさって、買いくさらん)
ナニワの商人用語で「見るだけで買わないお客」のことを「夏のハマグリ」とたとえるそうですよ(^o^)
はい、座布団10枚!
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