痛みの原因をマスメディアに求めない!『ヒーリング・バックペイン』

本の紹介

先日紹介した本『サーノ博士のヒーリング・バックペイン: 腰痛・肩こりの原因と治療
に書かれているTMS理論ですが、実践するには「一般的な腰痛の原因」を忘れることが大切です。

病院の整形外科や整体院で治療受けると、たいてい腰痛(肩こり)の原因は老化現象、姿勢が悪い、椎間板の異常、運動不足、足に合わない靴を履いている、季節の変わり目だから…なんてことを言われます。

また、マスメディア(主にテレビ番組)でもそのような内容の特集を組み、不安をあおります。
(もちろん、有益な情報も多いです)
そのせいで患者はネガティブで、科学的には何の根拠もない情報を信じてしまうことに…。

TMS治療では、この一般的な腰痛の原因(ジョン・サーノ博士の本を訳し、ご自身でも『腰痛は怒りである』を書かれた長谷川淳史さんは「呪い」と表現)を忘れることが重要で、これを俯瞰できたらTMSは解決に向かいます。

毎日、本の中に記されている次の言葉を復唱することも推奨されています。

◯痛みは構造異常ではなくTMSのせいで起こる
◯痛みの直接原因は軽い酸素欠乏である
◯TMSは抑圧された感情が引き起こす無害な状態である
◯主犯たる感情は抑圧された怒りである
◯TMSは感情から注意をそらすためにだけ存在する
◯背中も腰も正常なので何も恐れることはない
◯それゆえに身体を動かすことは危険ではない
◯よって元のように普通に身体を動かさなくてはいけない
◯痛みを気に病んだり怯えたりしない
◯注意を痛みから感情の問題に移す
◯自分の管理するのは潜在意識ではなく自分自身である
◯常に身体ではなく心に注意して考えなければならない

本書より引用

個人的に実践していて、劇的な改善!というわけではないけれど、痛みが生じた時に「この痛みを発生させた原因は何だろう?」と、心の中を点検することが習慣になりました。
「あ、これが原因かも!」とおぼろげながら、腰痛を引き起こした心の痛みを見つけられることもありますが、そうでないこともあります。
けれど、博士の理論からいえば、痛みを引き起こした心と向き合うだけでも効果があるそう。

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