やめられない先延ばしグセにカツ!

2015年9月11日本の紹介

先延ばしグセで期限が迫っているのに、まだとりかかれていない。
「やらなきゃ!」とわかっているのに、先延ばしにしてしまう。
しかも、そうすることで、周囲に迷惑がかかってしまうのも、じゅうじゅう承知しているのだけど・・・。

とりかかろうと思ったら、目の前の仕事に手をのばすだけでいいのに!

と、傍から見ている人はジレンマを感じていることも。

世界で一番シンプルな時間術』によると、先延ばし行為は実はその人にとっては「いいこと」。
なぜなら締め切りまでの追い込み期間がプレッシャーとなり、仕事がはかどると感じているから。

無意識のうちに、ぎりぎりにやる仕事が刺激剤となっているということです。

締め切りまでのプレッシャーが良い仕事を生むこともあるでしょう。
この本によると過去20年間の仕事量は30%も増えていて、先延ばしてしまうのは仕事量が多すぎることが原因。

本来なら仕事をストップさせるか、量を減らすかしないといけない。
しかし、そう簡単にはできないからモノゴトを先延ばし、心が生きていく上での「自由な空間」を生み出す。
それが心と体を守る「非常措置」

先延ばし、締め切りに間に合った。結果オーライ!
これはある意味、達成感を感じさせるアクション。
先日書いた、律儀にも「達成感」を感じさせてくれる無意識の作用といえるでしょう。

■先延ばしグセから解放されよう

『世界で一番シンプルな時間術』の著者、W.T.キュステンマッハー, R.キュステンマッハーが、先延ばしグセから解放されるコツを指南してくれています。

●完璧をめざさない
いっときだけ責任感を忘れ、仕事をラクにする。自分に「甘~く」する。
本ではドイツ語作文の添削を超スピードでいいげんに添削し、甘い点をつけてみる、とある。
たとえば、初めての相手にお願いごとのメールを送らなければならない時。
文案にアタマを悩ましている時は、文章を超適当に書いてみる。
もちろん宛先のアドレスは入力せずに。

●ピンチヒッターを頼む
自分の仕事をかわりにやってくれる人を雇うか探す。
ちょっと難易度が高いと思えば、ランチをご馳走して仕事をお願いしてみるのは?

●小分けにして計画を立てる
私をこれを「阿蘇山方式」とよんでいる。
熊本県にある阿蘇山とは総称で、高岳、中岳、根子岳、烏帽子岳、杵島岳の阿蘇五岳をはじめとする山が連なってできている。
つまり、仕事を「阿蘇山」のようにまるごととらえるのではなくて、それを構成している山々のように分け、それらを1つずつ片付けていくようイメージしてとりかかる。

●整理整頓
いわずもがなのデスクのおかたづけ。
これは雑巾がけをするだけでかなり気分が変わる。

●今までとは違うやり方をとりいれる
「そんなの無理」という声が聞こえてきそうですが、意外と盲点があるかも。

●体を動かす
運動が足りないことと先延ばしグセは関係があるのかもしれない。
仕事中、お散歩に行くだけで気分転換でき、能率もアップできるといわれる。

ワタクシ的には先延ばしグセの解消は「立って」仕事をすることも有効かと思います。
キヤノン電子でも実践されていますね。

最近「スタンディングデスク」を取り入れる会社も多いようです。
フリーランスならまだしも、オフィスで皆、座っているのに1人だけ立って仕事するのは浮いてしまうので、簡単なミーティングなどは立って行うのはどうでしょう。(立ちミー)

立って会議をしたり、打ち合わせるのとイスに座ってそれらをやるのとは、圧倒的に時間が効率よく使えるとか。
先延ばしグセには「立ち会議」や「立ちミー」も効果ありそうです。