鍵盤ハーモニカで「吹く」「押さえる」介護予防。福岡県古賀市で

2016年4月5日ニュースと考察

高齢になると懸念するのは、食べものをのみ込む力や肺機能の衰えなど、肉体に負担がかかること、そして脳機能の問題も。

将来の介護を予防するため、鍵盤ハーモニカを使った取り組みが福岡県古賀市で始まりました。市内の音楽健康教室では、受講生に鍵盤ハーモニカを貸し出しています。

 市介護支援課によると、昨年12月、地方創生先行型交付金で鍵盤ハーモニカ400台(211万円)を導入し、市の健康づくり拠点施設「いきいきセンター『ゆい』」に配備。同センターは今月から順次、公民館や隣保館などで開かれている音楽健康教室「活(い)き生き音楽校」の受講生たちと、センター内に結成された鍵盤ハーモニカサークルのメンバーに貸し出していく。

 同課によると、鍵盤ハーモニカは吹き口をくわえ、鼻から息を吸い、口から吐きながら舌やのどを使って音を出すことで、のみ込む力や肺機能が向上。鍵盤を見て指で押さえ、息を吹いて音を奏でるという複数の動作を並行して行うため、脳の活性化と認知症予防も期待できるという。

 (後略)

2016年1月22日 西日本新聞朝刊より引用

介護予防に鍵盤ハーモニカを用いるなんて、珍しい取り組みですね。

肺機能を鍛えることで肺活量が増えれば、最大酸素摂取量のアップにつながり、たくさんの酸素が筋肉に送ることができます。

これは、有酸素運動が持続し、持久力の向上につながります。

また、鍵盤を探す、押すという動作には「考える力」がともないます。

この働きは前頭葉の中にある前頭前野が司っています。年齢を重ねると、自分が何をするために動いているのか忘れてしまったり、人の名前が思い出せないことがありますが、 これは脳の機能が体と同じように徐々に低下することが原因。つまり、前頭前野が老化している状態なんですね。

実は、この脳の機能低下が進むと、認知症になります。

認知症を予防するためには、普段から脳を活発に動かすこと。そうすることで脳(前頭前野)が鍛えられ、活性化されるといわれています。

古賀市の鍵盤ハーモニカを用いる「吹いて」「押さえる」介護予防の取り組みは、肺機能のはたらきをサポートし、脳を活発にさせ、認知症予防対策が期待されます。楽しみですね。

関連エントリー
注文を受け、1人分から配達。銚子電鉄の高齢者向けサービス
高齢者の安否確認を自治体とコンビニが共同で
電動手すりで急坂の階段歩行をラクに。坂の街、長崎にて