50年後に実るシニアの恋。映画『ジュリエットからの手紙』
50年かかっても、真実の恋愛は実る。高齢世代の男女(女性はイギリス人、男性はイタリア人)が50年後に再会し、めでたく結婚するというお話が描かれている映画が『ジュリエットからの手紙』。
今年、ニューヨークタイムズ誌の「世界に影響を与える100人」に選ばれた俳優ガエル・ガルシア・ベルナル見たさに選んだこの作品(^o^)
あらすじをざっと紹介すると、
主人公はライター志望のソフィ。彼女は結婚間近の料理人の恋人(ガエルが演じている)がイタリア・ヴェローナの旅へ。
そこで彼女は『ロミオとジュリエット』のジュリエットの家に張り付けられた多くの悩める女性たちからの手紙の返事を書くボランティアグループ「ジュリエットの秘書たち」に参加することに。(何が起こるかわからないのが旅の楽しみですねw)
「ジュリエットの秘書」として返事を書いているは、主に高齢世代の女性たち。
ソフィが返事を担当したのは、50年前にイギリスのクレア・スミス嬢が書いた悩める手紙だった。
その内容はヴェロー ナで駆け落ちを約束した男性のこと、その恋に反対する両親の板挟みにあい、苦しんでいるというもの。
ソフィは真剣に返事を書き、イギリスのクレアに送ったところ…
数日後、「ジュリエットの秘書たち」のもとに突然、チャーリーという青年がやってくる。
彼は「おばあちゃんにあんな手紙を書いたのは誰だ?」と怒り心頭だ。
ソフィの送った返事が引き金となり、なんと彼の祖母である手紙の送り主クレアがヴェローナに来ているという。
孫のチャーリーは祖母の心配するあまり、ソフィに怒りをぶつけたのだ。
このことがきっかけとなり、ソフィとクレア、チャーリーの3人はレンタカーに乗ってクレアの50年前のイタリア人の恋人ロレンツォを探す旅に。
最初は半目しあっていたソフィとチャーリーですが、道中、互いを意識し始め…恋に発展するという、ハーレクインロマンスさながらのハプニング続出な王道ラブストーリーとともに、クレアの50年前の恋人ロレンツォを探す様子も描かれている。
この作品、最初は主人公の視点でストーリーを楽しみ、2度目はクレアや悩める女性たちに手紙の返事を書くボランティア「ジュリエットの秘書」など、シニア世代の視点で見ると、また別のストーリーにひたれるはず。
50年前に運命を感じた恋は老いた今、自分の人生にどう関わってくるのか。
躊躇なく、その一歩を踏み出せるのか。
ところで、クレアが50年前に書いた手紙にたいしてソフィが送った返事が秀逸。
グッときたのがこの書き出しです。
「もし」「あの時」という単語はそれぞれごく普通の言葉にすぎません。
しかし、その2つが重なり「もしあの時」という言葉になると、あなたを一生苦しませる力を持ちます。
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