未来の恋人はAI(人工知能)!? 映画『her』

映画の紹介

未来の恋人はAI(人工知能)になるかもしれない…。
そんな未来の恋愛を予感させるのが映画『her 世界でひとつだけの彼女』。

ホアキン・フェニックス演じる主人公セオドアがコンピューターにOSをダウンロードしたことで始まる、AIとの出会い。

AIの名前はサマンサ。「彼女」は最初、セオドアの秘書的な役割を果たしていたものの、人間のさまざまな感情(心)を覚えていく。

セオドアの方もまた、肉体を持たないサマンサが発する言葉(や「間」のセンス)に惹かれ、サマンサなしではいられない状態に…。

この映画、アタマで見たら「現実的にAIとの恋なんてありえない」と思うかもしれない。
けれど、ヒトって言葉で作られていく生きものなんだ、という前提で見ると、ものすごく興味深い。

現実的には肉体もたないでサマンサだけど、こうも言葉で感情がゆさぶられるものなのか…と、ふさぎこみがちな主人公を陽光の浜辺へと連れ出せるサマンサの「言葉」のパワーに圧倒されてしまった。

また、この主人公の男性もライターから手紙の代筆業へと転職した人だから、言葉に関しては鋭く、機微がある。そんな彼をトリコにしてしまうのだから、おそろしやAI。
そして彼もまた、サマンサの感情の進化に貢献する。

現実的には、まだまだ「非現実的」なヒトとAIの恋愛。
だけど、サマンサというAIの「声」を務めたスカーレット・ヨハンソンの声って聴いていると、何かこうAIとのお付き合いにトキメくものがある。

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