ストレスを感じた時こそできる、自分で自分を救う方法って!?

2016年3月12日ライフスタイル

ある本によって、ストレスに対する見方が変わってきたこの頃。
これまでストレスは人生というリングにおける極悪非道のヒールだと思っていましたが、実は「自分が何をしたいのか、守りたいのかなどの価値観をおしえてくれるもの」という面があることがわかりました。

その本とは、今をときめくスタンフォード大学の健康心理学者・ケリー・マクゴニガル先生の最新刊『スタンフォードのストレスを力に変える教科書』。読めば、ストレス=人が不安になるなど、よくない面もあるけれど、生きがいの「別バージョン」であることがわかるんじゃないかなーと思います。

アメリカでは3万人を対象に8年間にわたって、ストレスの研究が行われました。
その結果、

「ストレスが健康を害する」と信じる人々だけに死のリスクが高まる。
一方、「ストレスは害ではない」と信じる人々は、ストレスを感じても死のリスクは高まらない。

ということがわかりました。

実際にイヤなことが起こると、心は負担を感じます。
その心をムリに消そうとする必要はありません。
ただ、その状態と向き合って、体と心がどんな反応を示すかじっくり観察することで、視点が変わったり、自分のホンネがわかることがあります。

たとえば、

私は◯◯することが苦手なのだ。
情熱を傾けたいのは、実はaよりはbだった。

など、知られざる自分のホンネが発露する場合だってあります。

さて、ストレスを感じた時にオススメのアクションがあります。
それは

困っている人を助ける
ボランティアを行う

など、誰か手助けすること。

皆さんは、オキシトシンというホルモンをご存じでしょうか。
人を抱きしめると分泌されるのが、このオキシトシンというホルモンです。
つながり、ふれあい、共感、助け合いというワードがこのホルモンの特徴を表しています。

このオキシトシンは人を助けることでも効果が強くなります。

つまり、自分が他人に手を差し伸べることでストレスが軽減でき、落ち込んでいる状態から回復する方向に向かう力になるというわけです。

ふーん。人間どうしのつながりを改めておしえてくれるのがストレスだったとは!

何かイヤなこと(ストレス)が起こったら、誰か困っていそうな人に話しかけてみる。
最近だと、日本を旅する外国人が何かに迷っている様子だったら、「May I help you?」と言ってみるとか。

相手が笑顔を見せてくれたその時、あなたの心も上向き、回復に向かっているはずです。

これを皆が習慣にしたら、どうだろー。ハッピーな世の中になるんじゃないかな。

あと、上司やクライアントが日常的に文句を言う人だったらストレスがたまりそうですが、そんな時は「マインドフルネスリスニング」の時間と割り切るのもいいかも。ポイントは「あー、こいつはいつも◯◯で、また言ってるよ。早くその話、終われよ」など、自分の判断をくださないこと。ただただ相手の言葉を左から右に移動させてみてください。

「よっしゃー、マインド鍛えられてる!」と、とらえられるようになった頃はもう目の前の相手の文句なんて「馬の耳に念仏」となっているはずです。

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