敬老の日。日本の高齢者施設創設の祖は聖徳太子!?

2020年2月12日ライフスタイル

もうすぐ「敬老の日」を迎えます。

敬老の日といえば9月15日でしたが、ハッピーマンデー制度の実施によって、2003年(平成15年)からは9月第3月曜日になっています。
今年は9月18日。

敬老の日の由来はさまざまありますが、その1つの説には聖徳太子も関わっています。

かつて存在した「悲田院(ひでんいん)」は聖徳太子がお年寄りや体の不自由な人、貧困の人たち、身寄りのない人たちの飢えを救うための施設で593年9月15日に建立されたといわれています。ゆえに9月15日が「敬老の日」といわれる説。

悲田院は四天王寺の境内に創設され、無償で集まった人々をケアしていたそうです。
(現在、 四天王寺の南側に「悲田院町」がありますが、それが悲田院の名残り)

四天王寺には悲田院の他、敬田院(きょうでんいん)、施薬院(せやくいん)、療病院(りょうびょういん)が設置され、高齢者や病気をもつ人の救済にあたったとされています。敬田院は戒律の道場、施薬院は薬草を栽培し、薬を施す施設、療病院は現在でいう療養施設でした。

つまり、聖徳太子は「高齢者施設創設」の祖といえるかも。

実際には敬老の日が制定された背景には、1947年に兵庫県多可郡野間谷村(現在の八千代町)の門脇政夫村長が提唱した「としよりの日」が始まりといわれています。

当時、野間谷村では「老人を大切にし、年寄りの知恵を借りて村作りをする」という主旨で9月15日を「としよりの日」と定め、地域のお年寄りを集めて敬老会を催していました。

1950年にはこの敬老会が兵庫県全体で行われるようになり、そして1954年には国民の祝日として「としよりの日」が制定され、全国的に行事に。
「敬老の日」の名称は、1966年(昭和41年)に国民の祝日に関する法律が改正され、制定されました。

敬老の日はお年寄りを敬う日としておしえられてきましたが、贈り物をする人たちも増えました。

さて、敬老の日の対象となるのはいくつから?という声をよく聞きます。
「還暦を過ぎた人」「年金をもらい始める人」と答える人も多いようですが、最近のシルバー世代は見た目も若くてお元気。

けれど、敬老の日だからと特別なことをされるのがイヤだわ~と感じる人も多いかもです。
しかし、敬意をはらって日頃の感謝を伝えて何か楽しいことをすると喜ばれるかもしれませんね。

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