なぜ、新しいモノやコトは人を緊張させるのか?

2015年9月11日ライフスタイル

新しいペンや万年筆、ノートなどを購入すると、気分も新しくなってようで、ワクワクします。
しかし、新しい文房具を買ったにもかかわらず、いざ使いはじめると心臓の音が横の人に聞こえるのではないか?と冷や汗をかくぐらいに高鳴り、「ドキドキする~っ」て気分になったことはありませんか。

それが、試験や大切な打ち合わせの時はとくに!

これは「新奇恐怖」とよばれる現象。
新奇恐怖症はネオフォビア(neophobia)ともいわれます。

人間は基本的に、新しいモノやコトが苦手としています。

新しいもの、未知のもの、それは安全なのか? 私を苦しめはしないか?
このように危険を避けたがる人ほど新しくて、奇抜なものを苦手とします。

つまり、新奇恐怖は危険回避のための性質といえます。

「新しい気分で!」なんてはりきって、おろしたての鉛筆やペン類を持ち込むと、すべてがピカピカに新しいので、いつもの自分のペースに戻すのに時間がかかってしまうかも。

というわけで、初めての会場で(空間も新奇恐怖を感じるさせる場合がある)受験する時は普段使い慣れている文房具で挑みましょう。

さらに、いつも自宅や職場で使っているように、ペンや文房具を配置できればベスト。
見知らぬ場所で「自分カスタマイズ」を作るのです。

同様に旅先は新奇恐怖の温床。

まず旅という非日常なこと事態、新奇恐怖。
そして持っていくものが新しいものだったりする。

旅行のためにちょっと奮発してイイ靴を買ったのに、旅先でおろしたのはいいものの、なんとなく場に慣れない、気分がアガらない…。
(こういうヒトはたいてい旅先でおろすお約束で、お洋服も買ったりするわけですが)
おまけに履いた初日に靴ずれなんて出来てしまったら、もう「この靴、しばらく履きたくないわ!」なんてことになっちゃいます。

新奇恐怖+身体の痛みをともなうことで、その靴を履くとイヤ~なことが起こるという妖怪ジンクスを誕生させちゃうことも(´・ω・`)

そのためには、日常のなんてことない時におろして履き続け、体に慣らしていくのがよいでしょう。

■ヒトがブランドを好むのも新奇恐怖から

新奇恐怖の性質(未知のものを疑ったり、回避する)は、ブランドを支持するヒトたちの心理にも当てはまります。
「別にブランドに興味ないから」という人だって、深層心理はわかりませんぞ~^^;

調査によると、有名ブランドに欠点が見つかった場合でも、消費者は自分が知っているブランドを選択する傾向があるそう。
消費者は広く認知され、名前を知っている会社の方が、聞いた事のない会社よりも安全・品質が良いと信じているというのです。

これは五感にも影響します。
ある試食テストで、無名のプランドと有名なブランドのピーナッツバターを試してもらったところ、無名のブランドのラベルの方をおいしいと評価する人は約2割たったとか。
しかし、有名ブランドの商品だと思って食べてもらうと7割以上の人が「美味しい」の評価をくだしたというのです\(◎o◎)/!

ブランドの認知度は欠点やリスクよりも強力というワケですね。

さて、無名ブランドが有名ブランドに勝つにはどうすればよいのでしょう?

その方法の1つに商品やサービスの「伝え方」や「カテゴリー」を変えてみることがあります。

たとえば、

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縁起物、開運グッズ→人生の風通しを良くしてくれるアイテム

といった感じでしょうか。

無名だからといって、マイナス要因にはなりません。
有名ブランドが出来ないスキマに参入し、新奇恐怖の性質を理解した、心にすっと入っていける表現をこころがけていくことが大切なのですね。
これから新しくビジネスをスタートさせるという人、ともにがんばりましょう!(*^_^*)