今、旬を迎えたぶどうは聖なる邪気ばらいフルーツ

2020年2月10日食べもの

今、ぶどうが多く出回っています。

近年はシャインマスカットという種類も流通され、大粒の甘みが強い、皮まで食べられるこのぶどうも人気です。(高価ですが…)

ぶどうにはポリフェノールが含まれると知って長いですが、「ポリフェノール」という成分が含まれると思いきや、カテキンをはじめ、アントシアニン、レスベラトロール、プロアントシアニジン、タンニンもポリフェノールの一種なんですね。

さて、ぶどうは古い名前は「エビカズラ」と言います。
日本の伝統色にある葡萄色(えびいろ)と呼ぶのは、このエビカズラの古語に由来しています。

『日本書紀』には伊諾尊(いざなぎのみこと)が黄泉国(よみのくに)から逃げ帰っている時、髪につけていた黒いカズラを取って投げるとみるみる成長して山ブドウがなりました。この山ブドウの実を醜女が食べている間にイザナギは逃げ延びることができた…という神話があります。

古くからぶどうは聖なる植物とされ、邪気を祓うもの、そして長く伸びるツルは生命の象徴とされていたようです。

それゆえ、ぶどうは邪気払いによしといわれてます。
病気平癒の神仏といえば薬師如来ですが、仏像のなかには葡萄唐草文様が台座に描かれています。
平安時代は、薬草の一種とされていたぐらいなので、ぶどうは昔から健康とも関係が深いのでしょうね。

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