宴など、会食時の新ルール「3010運動」

2017年4月10日ニュースと考察

「3010(さんまるいちまる)運動」ってご存知でしょうか?

お花見が開かれるこの時期、この「3010運動」を意識して行いましょう、という声がよく聞かれます。

さて、3010運動とは。
これは飲食店などから出る生ごみのうち、約6割はお客さんの食べ残した料理。
このゴミの量を減らすために、

1 注文の際に適量を注文しましょう。
2 乾杯後30分間は席を立たず料理を楽しみましょう。
3 お開き前10分間は自分の席に戻って再度料理を楽しみましょう。

出典 残さず食べよう!30・10(さんまる いちまる)運動 松本市公式ホームページ

という取り組みです。

長野県松本市や佐賀など、自治体でこの運動を推進しているところも。

ホテルで立食パーティーを開催する際、人数分を頼むと料理が食べきれず、余ってしまうので少し少なめの人数分を頼むと、さまざまなイベントを企画をする友人が言っていたことを思い出しました。

それでも料理は余ってしまう。もったいないけど、残った料理は廃棄処分。

食べ残しの削減には、自治体が参加する組織も存在します。
昨年10月には、食べ残し削減に取り組む自治体が参加した初の全国組織「全国おいしい食べきり運動ネットワーク協議会」(事務局・福井県)が発足。現在282自治体が加盟し、食べ残しなどの削減策を情報交換して、連携を強めている。協議会長で、環境カウンセラーの崎田裕子さん(65)は「自治体間ネットワークで情報共有ができれば、具体的な効果が出てくるのではないか」と期待する。

◇食品ロス、年間632万トン

農林水産省の推計(2013年度)によると、国内で本来食べられるのに廃棄される食品ロスは年間約632万トンあり、このうち居酒屋など飲食店を含む外食産業は117万トンある。国連世界食糧計画が世界で飢餓に苦しむ人に届ける食料援助量は約320万トン(14年)で、日本の食品ロスはその約2倍。国連が飢餓の撲滅などを進めるために15年に採択した目標では、30年までに世界全体で1人あたりの食品廃棄量を半減させると掲げた。

毎日新聞 4/5(水) 13:30配信より引用

お花見は持ち寄りパーティー(ポットラックパーティー)スタイルが多いと思いますが、参加者が自分の「食べられる量」を意識して持ち寄ると、自然と食品処分もなくなるような気がします。

食べきれなかったら、隣で宴をしている人たちにおすそわけするのもアリですね。

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