過去最高!日本人の平均寿命。世界的には香港がダントツ

ニュースと考察

厚生省が7月27日に発表した「簡易生命表」で2015年の日本人女性の平均寿命は87・05歳、男性は80・79歳で、いずれも過去最高を更新したことがわかりました。

ちなみに世界の平均寿命が高い国は香港で、女性は87、32歳、男性は81、24歳で、男女ともにトップ。

日本人女性は世界2位(3位はスペインの85、58歳)、日本人男性はアイスランド、スイスの81歳に次いで4位です。

(前略)
 15年の平均寿命は前年と比べて女性が0・22歳、男性が0・29歳延びた。男女ともがん、心疾患、脳血管疾患の「3大疾患」による死亡が減ったことが大きいという。3大疾患で死亡する確率は女性が46・92%、男性が51・60%だった。

 厚労省は、各年齢の人が平均あと何年生きられるかを示す「平均余命」の見込みを毎年計算しており、0歳の平均余命が平均寿命となる。担当者は「医療技術の進歩や健康志向もあり、平均寿命はまだ延びると予測される」と分析する。

 日本人の平均寿命は戦後間もない1947年で女性が53・96歳、男性が50・06歳だった。女性は60年に70歳、84年に80歳を超え、男性は71年に70歳、13年に80歳を超えた。女性は14年まで3年連続で世界1位だったが、平均寿命が0・57歳延びた香港に抜かれた。(水戸部六美)

朝日新聞デジタル 2016年7月27日18時39分より引用

平均寿命が男女ともに高い国は先日訪れた香港。
写真は香港の名高いペニンシュラホテルにて。

香港ではたしかに高齢世代の方たちが元気だな~という印象を受けました。
早朝、九龍佐治五世記念公園を散策する多くはシニアの方たちだったし、午後の炎天下の時間帯であるにも関わらず、九龍公園の木蔭で太極拳の練習をするシニアのグループも見かけました。

あと香港のほとんどの人が英語を話します。
詳しく解説できませんが、二か国語を話すことって脳に多大な影響を与えることは間違いないだろうし、広い意味で「脳活動」が絶えず行われているといえます。
2つの言語を話すことが脳に刺激を与えていることも平均寿命をのばしている一因かなー、と。

そして医食同源といわれる香港の「食」も一役買っているように思います。
食い倒れの街といわれるだけあり、流行っているお店は朝からモーニングを食す老若男女がすし詰め状態で、それは夜まで続き、生命力の強さを感じないではいられない。

しかし、香港は食料自給率が1%とも4%とともいわれ、ほとんどを輸入に頼っている国。スーパーで見かけたマンゴーやドリアンなどはタイ産だったし、野菜の多くは中国産でしょう。

「地産地消」の料理を提供することは、香港では難しいかもしれません。
けれど、食材をいかに美味しく仕上げ、食べる人の胃袋を満足させるか。香港にはその食のセンスを磨き続けている料理人が多いということでしょうか。

そして、その料理をファミリーが大テーブルを囲んで食べるという習慣。(集まるということに意義があるらしい)
この家族を大切にする習慣も楽しく生きる秘訣だろうし、心おだやかに生きるってことは平均寿命の高さにも関係しているような気がします。

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