高齢者にタブレットを配布し安否確認の実証実験。秋田県湯沢市

ニュースと考察

秋田県湯沢市雄勝地区では高齢者世帯にタブレットを配布し、安否確認をする実証実験を行っています。この取り組みは来年3月まで実施した後、導入を検討する予定。

(前略)平均年齢が80歳前後という高齢者世帯と民生委員に計83台のタブレット端末を配布した。毎朝と昼に市から情報を配信し、利用者がそれを読むためなどに端末を操作したかが市側で確認できる仕組み。

24時間操作が無いと、市から個別にメッセージが送られ、それでも24時間反応がなければ自宅に電話をかけるなどして安否を確認する。

端末は社会福祉協議会に相談できる機能があり、災害の発生などで自宅の電話が使えなくても市役所と連絡を取れる。自治体が配布する同種端末では珍しく、乗り合いタクシーをワンタッチで予約できる機能も付けた。

同市長寿福祉課の担当者は「高齢者の大半はタブレットに触れるのが初めてで、どれだけ慣れて使ってもらえるかがポイントだ」と話す。同市の人口は7月末時点で4万7379人で、75歳以上が20%を占めている。

日本経済新聞 2016/8/10 7:00配信分より引用

このサービスを提供しているのは株式会社デンソー(愛知県刈谷市)。
情報通信技術(ICT)を活用した地域情報の配信システム「ライフビジョン」を提供しています。

すでに、瀬戸内海に浮かぶ「アートな島」として知られる香川県直島町にて導入されているこのサービスは、見守り機能やワンタッチで出来る乗り合いタクシーの予約機能などが新たに加えられています。

湯沢市では、タブレット端末に初めて触れる高齢者の方もいらっしゃるでしょう。
タブレットの使用状況も含め、実証実験の成果が楽しみです。

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