今年の十三夜は10月25日。「月はツキを呼ぶ」理由とは

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2015年の十三夜は10月25日です。

先月は十五夜があり、 お月見をされた方もいらっしゃることでしょう。

さて、十五夜にくらべ、あまり知られていないのが「十三夜」。
「秋の名月」といえば、旧暦8月15日の中秋の名月(十五夜)が有名ですが、旧暦9月13日の十三夜もまた、名月といわれて親しまれてきました。

十三夜は、中秋の名月の約1ヶ月後の月であることから、「後(のち)の月」ともよばれます。
2015年は今月25日が、この十三夜にあたります。

中秋の名月はもともと中国で行われていた行事が日本に伝わってきたものですが、十三夜は日本独特の風習です。
ある説では、宇多法皇が九月十三夜の月を「無双」と賞したことが始まりといわれています。
また、醍醐天皇の時代に開かれた十三夜のお月見が慣習化されたという説も。

■「月はツキをよぶ」という自己充足的預言

「月はツキをよぶ」といわれます。
(ツキ=憑きではありませんよ)
「ツキたいなー!」と意識し、ツキのある行動(開運アクションなど)を信じ、「月はツキをよぶ!」を口ぐせにしていると、不思議とツキは巡ってきます。

これは心理学でいう「自己充足的預言」(selffulfilling prophecy、ロバートK.マートン提唱)に当てはまりまるもの。これは「自分にたいして自分で予言をしている」ことになります。
人間が「~するのは本当である」と定義すると、脳はそれを本当のこと、重要なことと認識するはたらきがあります。

「月はツキをよぶ」という預言をくりえしていたら、脳の仕組み上、その預言に関係のある情報だけ、脳はキャッチします。
同時にあまり良くないことが起こっても、「月はツキをよぶ」現象にだけ、認識する状態になるのです。←都合がいいですけどね~。でも脳ってそういうタイプ^_^
したがって、「ツキのある」現実を引き寄せることに。

超簡単にいえば、思い込みを言葉にして発するのってパワフル!ですね。

満月にお財布をふるとお金持ちになるという開運アクションがあります。
これも「月はツキをよぶ」という自己充足的預言にプラスすると、現実に臨時収入が入ってきたり、宝くじに当たったりという現実をつくることへの助けになるでしょう。

■十五夜と十三夜はセットでお月見する

みなさんは「片月見」をご存じでしょうか。
片月見とは、十五夜だけのお月見のことをいいます。

実は古くからのしきたりによると、十五夜のお月見をしたら、十三夜にも忘れずにお月見をするのだそうです。
つまり、十五夜を十三夜は2夜でセット。
これを「二夜の月」といいます。

片月見は縁起がわるいと、忌み嫌われていますが、その由来は江戸時代の吉原遊郭が客寄せのため、二夜の月を推奨していたという話も。

また、十五夜のお月見をした場所で必ず十三夜も行うことと決まっている地域もあるようです。
十三夜のお月見はすでに十五夜から始まっているというわけですね~。

十五夜のお供え物はサトイモなどが多いため「芋名月」と呼ばれますが、十三夜は栗や豆などを供えることから「栗名月」とか「豆名月」と称されます。

どちらにも共通するのが、お団子ですね。十三夜のお団子の数は13、もしくは3コ。飾る場所は月の光が差し込む床の間がベスト。
月から見て左にススキや栗、豆など、右にお団子を供えます。

「十三夜に曇り無し」といわれる後の月。こころ癒やすお月見をお過ごしくださいね