高齢者や要介護者に「触れる」ことで生まれる心理的効果って!?

ライフスタイル

高齢者、とくに介護を必要としている人には「触れる」ことが大切だと言われています。

日本には「手当て」という言葉があるように、誰かをいたわる時やケアする時は、文字通り「手」を当てます。

身近な呪文もありますね。
そう。「痛いの痛いの、飛んでいけー!」です(^o^)

手はケアに欠かせない大切な役割をもっています。

たとえば、介護が必要な高齢者に直接触れると信頼感を得ることができるうえ、今まで以上にコミュニケーションが活発になることを感じたことはありませんか?

認知症患者を含む高齢世代(赤ん坊や幼児もそうですが)に抵抗なく受け入れられるのが、人の「手」です。

触れること(タッチング)は心が和み、守られている気持ちも生まれ、気分も安定します。
このタッチングをやわらかなソファに座り、クッションや肌触りのよいぬいぐるみをそばに置いて行ってみましょう。

ある実験では、スーパーで試食をすすめる人がお客さんの腕に軽く触れると、そうしなかった場合にくらべて、試食を受け取り、その商品を購入するとことが多かったそうです。

また、ある人物の評価を行う時、硬い木のブロックを持った人は柔らかい毛布を持った人に比べて、厳しい評価を行う傾向が見られたそう。

つまり、柔らかいソファに座り、そばに硬いものではなく、柔らかさを感じさせるもの(毛布やクッション、ぬいぐるみなど)を置き、相手にふれることで、より深いコミュニケーションが図れるというわけです。

これは絶対的な方法ですが、効果はあると思います。

また、脳は「柔らかさ」を感じさせる言葉の比喩(たとえ)を耳にした時も、触れた時と同じ反応を示すことがfMRIを用いた観察でわかっています。
応用すると、話す時に「丸み」のある言葉遣いや柔らかさを連想させる言葉を多用すると、その効果はより高まりそう。

胸の内を打ち明けると、精神的な苦痛を解消する効果が生まれ、これがさまざまな悩みを緩和するケアへと結びついていきます。

今日の記事のソースは『赤を身につけるとなぜもてるのか?』です。タイトルだけ見ると、恋愛のモテる法則本の類?と思いきや、それはあくまで仕掛け。
中身は五感が心理におよぼす研究(実験)と検証、結論という構成です。

あ、この本に出てくる「赤色」ですが、男女ともにあるコトに効果があるようですよ。
それはまた今度~。

この本、読んでおいてソンはないです。

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