小説『マディソン郡の橋』のロバート・ジェームズ・ウォラー氏ご帰星

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このニュースを知って、「ああ、あの!」と懐かしくその名前を思い出された方も多いのではないでしょうか。

【ロサンゼルス=田原徳容】AP通信などによると、1990年代に世界的なベストセラーとなり、映画もヒットした「マディソン郡の橋」の著者で米作家のロバート・ジェームズ・ウォラーさんが10日、米テキサス州の自宅で死去した。

 77歳だった。

 マディソン郡の橋は、米アイオワ州にある橋の撮影に来た中年カメラマンと農家の主婦の切ない恋をテーマにした小説で、日本を含む約40か国で計1200万部以上が売れた。(後略)

小説『マディソン郡の橋』
その著者であるロバート・ジェームズ・ウォラーさん。

この作品は、はるか昔、同級生の女子が「ぜひ読んでほしい本がある」と言ってきたことで、読むにいたった。
自分はこの小説に感動したので広く布教したい!と、彼女は前のめりな感じのイキオイで、この本を無理やり貸してくれたのだった。

その頃、日本でも空前の『マディソン郡の橋』ブームで、週刊誌で「あの空前の大ヒット小説の舞台を旅する」と、屋根付きの橋の写真などがデカデカと掲載されていたのを思い出す。

実際、読んでみたが、本を貸してくれた同級生の女子と思いを1つにするには至らなかった。
彼女を布教活動!?に至らせるスイッチは何だったのか。
きっと、恋愛が成立しにくい立場にある男女の「純愛」に惹かれたのでは?と思う。

今、書きながら思い出した。
「単なる不倫とは違うんよ」と、彼女があつく語っていたことを。

この小説が出版された頃、私は島田雅彦の実験的な作品に夢中で、『マディソン郡の橋』のような海外の恋愛小説より、とにかく島田作品を読みたかった。

『マディソン郡の橋』ブームが一段落した頃、映画化もされたように記憶している。
けど小説ほど話題にならなかったような。。。

今、この作品を読むと、どう感じるかしら。
歳を重ねると、昔では感じ得なかったナニカを捕獲できるのかもしれない。

「小説」という楽しみを届けてくださった、ロバート・ジェームズ・ウォラーさん、安らかにお眠りください。

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