Turkish delight! トルコの伝統菓子「ロクム」

食べもの

今年7月に渡航した香港で、思いがけない大好物を見つけました。
それがトルコの伝統菓子「LOKUM(ロクム)」。
日本ではほとんど見かけないけど、現地では専門店もあるほど人気のお菓子なのです。

どんなお菓子かといいますと、日本の「ゆべし」や「ぎゅうひ」のようなアノ食感。
そしてトルコのほとんどのお菓子がそうであるように、ひたすら甘い!!!!のです。

けど、パイを蜜にひたしたバクラワのように、のどが痛くなるほどの甘さではなく。
(いつか、蜜にひたさないバクラワをいただいてみたいものだ)

このロクムはヨーロッパでの名前が「Turkish delight(トルコ人のお楽しみ)」。
19世紀にイギリス人旅行者がこのロクムを持ち帰ったことがはじまりで、トルコからの移民が多いドイツやオーストリアのスーパーでよく見かけます。

香港で求めたロクムはミントやローズウォーターなど、シンプルな味付けのものでしたが、トルコではサフランやピスタチオ、チョコレート、生クリーム入りなど、種類も豊富です。

世界遺産の街・サフランボル(「サフラン」が群生していることからこの名前に)は、サフラン入りの「サフランボルロクム」が名物で、色もサフラン色。
私の家族とも仲の良い、ブルサに暮らすトルコ人家族はこのサフランボルロクムが一番好きといいます。

そーいえば、ドイツの作家エーリッヒ・ケストナーの『点子ちゃんとアントン』(高橋健二訳)に「トルコ蜜菓子」という名前のお菓子が登場します。
故米原万里さんは、このトルコ密菓子はロクムなのでは?ということをエッセイに書いていらっしゃいましたね。
(実は私もトルコ蜜菓子とはロクムなんじゃないかなー?と思っていたので、ちょっと嬉しかったw)

香港でロクムを求めたのは香港・尖沙咀のフェリーターミナル「中港城」にて。
ヨーロッパ物産展のようなものが開催されていて、そこで置いてあったロクムすべてをゲット!
ちなみにオーストリア名物のモーツァルト・チョコこと「モーツァルト・クーゲルン」もロクムの横で販売されていましたよ。

思いがけない場所で愛してやまないものに遭遇するって、天の配剤でしょうか。

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