「亀ゼリー」こと、美容と健康によい香港の「龜苓膏」

食べもの

香港など東南アジアの国でよく食べられているレコード盤のようにツヤのある黒いゼリー。
通称「亀ゼリー」。
漢方が入っているので、美容と健康に食べられることが多く、香港では老舗の専門店もあるほど。

写真は香港で求めた「龜苓膏(きれいこう)」。

なぜ「亀ゼリー」というのか。

それは、亀のお腹の部分の甲羅(腹甲)が入っていることから。

ゼリー特有のプルプル感はゼラチンか寒天で固めているのかと思いきや、タンパク質がゼリー状になったものなんですね。
つまり、女子の愛好するコラーゲンの固まりなのです。

主原料は亀のエキスと生薬の「土茯苓(どぶくりょう)」で、香港では老いも若きも食べる人が多い。

昨日、飲みすぎちゃって。
最近、お肌がカサついてちゃって。

そんな人は「亀ゼリー、行っとこ!」となるのだろう。

「亀が入ったゼリー」と聞くと、ゲテモノを食べる気分になりそうですが^^;

材料に使われている亀ですが、もともとは「金銭亀」(なんと、金運にあやかれそうな名前なのだろう!)という高級亀を使っていたそうですが、現在、この金銭亀が絶滅危惧種に指定されていることから、希少で高価であることから「草亀」「泥亀」などを使って作るところが多いそう。そして、生薬の土茯苓は解熱、解毒や利尿といった働きが。

もともと亀ゼリーは中国・華南地方に由来し、清朝では健康によいデザートとして食べられていたそう。
亜熱帯の香港で、体内の熱気を冷ますための暑気払いとして、民間に広まりました。

解熱作用で血流がよくなるので、お肌の吹き出ものにも働きかけるし、最近は免疫力を高めることもわかってきたそう。
これって、カラダの外側、内側もナイスフォローってこと。まさに食べるデザート風の薬ですね。

先日、世界の高齢ランキングで男女ともに1位だったのが香港。こちら。
オヤツ感覚で亀ゼリーが手軽に食べられるのも、高齢に影響しているのかも。

気になるお味ですが、ゼリーそのものは苦く、シロップをかけるとデザートとして成立するかな?
スーパーで購入できる亀ゼリーは甘味があり、食べやすいです。
が、亀ゼリー特有の亀エキスと土茯苓が入っていないものもあるそうなので、成分をチェックしてお求めください。

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