NY伝説のフォトグラファー、ビル・カニンガムさんがご帰星

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ビル・カニンガムさんがご帰星…。

ニューヨークのストリートを青い上っぱりを着て自転車で颯爽と駆け抜け、街角でこれぞ!と感じた被写体を見つけるや、カメラのシャッターを切る…ニューヨークの名物ファッション・フォトグラファーとして有名だった彼。

VOGUEの名物編集長アナ・ウインターをして「私たちはビルのために洋服を着るのよ」をいわしめたNYのファッションスナップの草分け的な存在だったビル・カニンガムさんが、6月25日にご帰星されました。

ニューヨークやパリコレで、ファッション写真を50年以上にわたって撮り下ろされ、 有名無名を問わず、彼のアンテナにひっかかった人だけを被写体にする姿勢を崩すことなかった彼に、多くの人が自分を撮ってほしいと思っていたはずです。

そして彼がニューヨークタイムスに連載していたファッションコラムは、長年にわたって多くの人々に親しまれてきました。

このサイトでも記事にしましたが、2013 年には彼のドキュメンタリー映画『ビル・カニンガム&ニューヨーク 』も公開され、80代になっても好きなファッション撮影に取り組む、イキイキと働く姿が印象的でした。記事はこちら

また映画に記録されている彼の言葉は箴言の宝庫。
ハッと気付かされることが多かったです。
映画では人柄のよさや心遣いが伝わってきていましたが、自分のアンテナにひっかからないもの、よくないと思うものに対しては迎合することがなく、一貫性のあるポリシーをお持ちの方でした。

ビルさん。
どうぞ、天国の街角でも自転車で駆け抜けて、ファッション写真を思い存分撮影してください。

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