モンドラゴンから慰霊碑とモザイク壁画のある場所へ

2016年10月14日ライフスタイル

広島土砂災害復興交流館「モンドラゴン」から慰霊碑へ。 前回の続きです。

モンドラゴンとは造語で、災害の時に大量の土砂が流れ出た阿武山に棲む蛇の『蛇王池伝説』に由来します。

この伝説をカンタンにまとめると
阿武山には大蛇が棲み、村の人たちに災いをもたらしていた。
ある武将が太刀で退治したところ、蛇の呪いにかけられ目が見えなくなってしまう。
しかし、武将がある水で目を洗ったら回復した…というもの。

目を洗った水・御奇良功霊水(ごきろくれいすい)、大蛇を祀った祠、大蛇を退治した時に太刀を洗った蛇王池のあるこの地には、刀川(たちかわ)、刀山(たちやま)、刀能(たちのう)姓の方がおられるそうです。

モンドラゴンの名前は、蛇が急流(竜門)を上り、龍となる故事「登竜門」にかけられ、モン(門)ドラゴン(竜)に。
復興を支援するサポーターの方が命名されたそう。

モンドラゴンから阿武山の方へ上って行くと、慰霊碑とモザイクの壁画が見られます。

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「見て帰られるといいですよ」と交流館の方におしえていただいたのだ。
土砂災害が発生する前の様子を描いたモザイクは、高校生のボランティアによって制作されたもの(一番上の写真)。

土砂災害が起こり、他界された方、この地から離れなければならなくなった方も多い。

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かつてここで暮らしていた方々が帰ってこれる場所、災害を伝える場として誕生した復興交流館。
ここ被災された方だけでなく、復興の軌跡を見守る人たちが集い、再生の道のりをリアルタイムに見て感じる場でもあります。
そして「協同労働」の場として、高齢社会に発信してほしいものです。

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