カフェの雑音を味方に!コーヒティビティ(Coffitivity)

2015年10月24日ライフスタイル

今日はコーヒティビティ(Coffitivity)について書きたいと思います。

皆さんは、コーヒティビティ(Coffitivity)ってご存じですか?
これはカフェの会話や流れている音楽、お皿やカップがぶつかりあう音(つまりざわめきとか、雑音ですね)を再現し、流すサイト(アプリ)のこと。
coffee+activityでCoffitivityです。

さて。
私は原稿をカフェで書くことが多いのですが、たいてい思った以上にはかどります。
「外に行くと気分がリフレッシュされるから」というのが理由だと思っていました。

その気分も仕事の効率を左右すると思いますが、実はそのカフェの環境にはかどる秘密が隠されていたのです。

正体はカフェのざわめきなどの雑音にありました。
実はこのカフェで耳にする環境音にはクリエイティビティを高める効果があるのです。

これはブリティッシュコロンビア大学とバージニア大学の研究結果によるもの。
70dB(デシベル)程度の雑音を流すことで、クリエイティヴなアイデアを生み出す能力を高められるというのです。
この70dBは、ちょうどカフェで耳にはいる雑音と同じ。
「適度」な雑音がクリエティヴな仕事を推進させるというわけです。

参考 http://www.jstor.org/stable/10.1086/665048#full_text_tab_contents

そのコーヒティビティのサイトがこちら
パソコンはもとより、アンドロイド、iOSのアプリもダウンロードOK

現在、無料で配信されている3種の音は

Morning Murmur(朝のざわめき)
Lunchtime Lounge(ランチタイムのラウンジ)
University Undertones(大学の小声)

です。

今ちょうど、University Undertones(大学の小声)を流しながら記事を書いているのですが、なんか心地よい。
たいてい書いていると、お菓子をつまむなど、「途中休憩」という名のサボり癖が入るのですが、このサウンドを流していると、なんとなく自然とあーしよーこーしよーと、サクサク進められている感じ。

実はこのコーヒティビティには「集中させない」作用があります。
仕事は集中が大切、といわれますが、文章を書くという仕事や何かをかたちづくる時には、集中よりも「気がそれた」方がよいのです。
それは気がそれることで、普段、自分のアタマでは思いつかないようなアイデアを取り出せるからです。

というわけで、コーヒティビティはアウトプット型の仕事向き。
英単語の暗記など、インプットが必要な単純暗記には向きません。

■おしゃべりに夢中になったのは実は店内のガヤガヤの効果だった

仕事以外でも、カフェに入った時、店内がガヤガヤしていると「ちょっとウルサイかも~、別の静かなお店に行く?」なんて心の中で思いつつも、席に案内されて、テーブルについたことがあると思います。

けれど、注文したものが運ばれてくる頃には、目の前にいる相手とおしゃべりに夢中になっていた!!!

という経験はありませんか。

ガヤガヤしている店内はイヤだわ、と思いつつも、いつのまにか話が盛り上がったのは、雑音が気をそらしてくれたおかげで、カフェが上手に雑談ができる場になったのかも。
これもある意味、コーヒティビティ(Coffitivity)の効果と思われます。

お店を運営している人は、不自然に感じられない程度に、あえてざわめきの環境音を流すことで「ここに来るとアイデアが降りてくる」というウレシイ評価をお客様からもらい、繁盛につながるかもですよ!?